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リーダーシップはスキル!リーダーの定義と人材育成の方法とは

2020.01.08

若手にリーダーシップを持って欲しいと考えていない企業は、ほとんどないと思います。
ところが、「リーダーシップを持つとはどういうことか」「そもそもどのように育成すべきか」といったことに、明確な回答を持っている企業はそう多くはないのではないでしょうか。

本記事では、そもそもリーダーシップとはどのようなものなのかを定義し、リーダーシップを持ったビジネスパーソンを育成するための方法について考察します。

リーダーシップとは何か?

リーダーの定義と人材育成の方法をご説明します。
最初にリーダーシップを定義しましょう。
リーダーシップには複数の解釈があるので、自社の文脈と合った定義をすることが大切です。
ここでは、2つの例を紹介します。

一般的なリーダーシップの定義は「指導力・統率力」

リーダーシップは日本語で「指導力・統率力」と表現されます。

具体的には、

①目標を達成するためのビジョンを示すこと
②そのビジョンに向かってスタッフを導くこと
③その過程での課題を率先して解消しようと務めること

がリーダーシップの要件として求められます。

ピーター・ドラッガーが語るリーダーシップについて

リーダーシップとは先天的に持って生まれるものであり、後天的に身につけることはできないのではないか?と不安に思う方もいるのではないでしょうか。

著名な経営学者であるドラッガーは、リーダーシップについて「仕事・責任・信頼」という言葉を用いて以下のように語っています。

①リーダーシップは生まれ持った資質ではなく「仕事」である
②リーダーシップは地位や特権ではなく「責任」である
③リーダーシップは「信頼」である

ドラッガーは、優先順位をたてて目標達成に向けての道筋を立てることは「仕事」であると言います。
その仕事を達成するために、スタッフを導くことを「責任」と表現しています。
そして、責任をもって仕事を遂行することで「信頼」を得ていく。これこそがリーダーシップだと定義しています。

ドラッガーの定義するリーダーシップでは、カリスマ性などといった先天性は必要なく、一種のビジネススキルとして捉えることができます。

つまりリーダーシップは、トレーニングによって育成することが出来るとも言えるでしょう。

リーダーシップの開発・育成方法

次に、リーダーシップに必要な力とそのトレーニング方法についてをもう少し細分化して考察します。

リーダーシップの開発・育成①:適切な目標設定能力

まずリーダーに求められるのは、適切な目標を設定するスキルです。
目標設定が間違っていたら、それ以降のアクションが全て無駄になってしまいます。

全社的なビジョンやゴールから逆算した適切な目標設定能力を身につけることが大切です。
目標設定の方法として、いくつかのフレームワークがあるので、そのようなフレームワークについての知識を身につけるのも1つの方法です。

目標設定に有効なフレームワークの一つ具体例を上げると「SMART」というものがあります。SMARTは以下の頭文字をとっています。

S:Specific 具体的
M:Measurable 計測可能、数値化できる
A:Agreed upon 同意しているもの、納得できるもの
(Achievable)達成可能な
R:Realistic 現実的な
(Result-oriented)現実的な成果を目的としたもの
T:Timely 期限がある、時宜に適ったもの

目標はまず、具体的(S)でないといけません。曖昧で耳障りが良いビジョンだけではチームを動かすことは難しいでしょう。

そして、目標は、KPIなどといった数値管理指標を用いる組織も多いかと思いますが、定量的な数値(M)で可能な限り定義するべきです。

そして、チームに納得感(A)や現実感(R)があるかも重要です。具体的で定量的な目標でも、時間的な成約などの観点で物理的に達成不可能な目標もあります。

また、重要な観点として、期限(T)があります。目標を「いつまでに達成するのか?」を設定する必要があります。

「SMART」の観点ともう一つ、目標設定には、「行動目標」と「状況目標」があります。

「行動目標」とは何をすべきかといものです。また「状況目標」とは、その行動がなされた結果どのような状況になっているべきかを表現するものです。

たとえば、行動目標が「◯日までに企画書を作成する」というものだった場合、状況目標としては「●日までに、Aさんに承認をもらえている状態」「△日までに、プロジェクトメンバーに同意を得ている状態」などというように状態で目標を定義するものです。

リーダーシップの開発・育成②: 目標達成までの段取りを組む力

リーダーは、①で設定した目標を達成するまでの道筋を明確にする“段取り力”が必要です。
仕事の事前準備の大切さを表す格言として、「段取り8分(ぶ)、仕事2分」という言葉もあるほどです。

段取りとは、①で定めた目標を、更に細かく分解して小さな目標に落とし込み、一つひとつをクリアしていくということになります。

こちらの段取り設計でも、基本的には①と同じようなSMARTを用いて、「行動目標」「状況目標」を細分化していきます。

そして、それぞれの目標に対して、適切なメンバーを割り振り、誰がいつまでに達成すれば良いのかを明確にし、チームを統率していくのです。

リーダーシップの開発・育成③:チームをマネジメントし統率する力

チームをマネジメントするために重要なことは、コミュニケーションのルールを予め定義しておくことです。

例えば「会議の定義」として、計画段階であらかじめ設定出来る重要な会議については、会議の名称・議題・日時・頻度・参加者の役割などを事前に決めておくと良いでしょう。

また、プロジェクトメンバーの行動進捗状況を可視化するための管理ツールを事前に用意しておくことも重要です。

関わるメンバーの役割を明確にした「役割分担表」、タスクのスケジュールを明確にする「WBS(Work Breakdown Structure)=作業工程表」などを作成することで、全体のタスクのうちどこまで進捗しているのか、どこで課題が発生しているのかを逐一チェック出来るように準備しておくことも大切です。

こうした、準備を整えた上で、チームメンバーとのコミュニケーションを取りながらプロジェクトを遂行していきます。

リーダーシップの開発・育成には座学だけでなく実践を

リーダーシップは、スキルであるとも言えます。そのために必要なフレームワークなどの知識を身につけることで、誰でもリーダーシップを発揮出来る素地を獲得することは可能です。

例えば、プロジェクトにおいてチームを導くリーダーは「プロジェクトマネージャー(PM)」と呼ばれます。

そして、PMには、PMI(Project Management Institute)が認定するプロジェクトマネジャーの国際資格もあるので、そうした資格取得を目指しても良いでしょう。また、PMの方法について書籍も発刊されているのでそれらを参考にしてみましょう。

PMには様々な役割がありますが、特に重要なのは、チームをマネジメントする「コミュニケーション」です。ただ、コミュニケーション能力については座学や筆記試験だけで身につけることはできません。

座学や筆記試験などで知識を身に着けたら、実際にチームを統率する現場経験が最も有効なコミュニケーションのトレーニング方法になります。

ビジネススキルとしての「リーダーシップ」を開発・育成しよう

ドラッガーが言うように、リーダーシップとは仕事であり、知識と実践により身につける事ができるビジネススキルです。

若手のリーダシップ開発・育成には、座学による知識の習得と、現場での実戦経験の2つの機会と環境を提供することが大切です。ぜひ、本記事を参考にリーダーシップを持つ若手の人材育成を実現してみてはいかがでしょうか。

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