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人材育成を依頼できるコンサルティング会社は多数く存在しますが、依頼したくてもどこに頼めば良いのか分からないという経営者や人事担当の方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、人材育成のコンサルタントとはどのようなものなのか、またどのようなタイプがあるかについて解説していきます。
人材育成コンサルタントのコンサルティング対象
人材育成コンサルタントには、若手や新卒社員を対象にしたコンサルティングをするものと、管理者やマネージャー層向けにマネジメントや経営手法についてのコンサルティングをするものなどがあります。
ここでは、若手向けのものとマネジメント向けのコンサルティングやその方法について紹介していきます。
①:若手社員の人材育成コンサルタント
人材育成コンサルタントには新卒社員への基礎的なビジネス研修を得意とするところがあります。ビジネスマナーやビジネススキルを向上させる研修を、直接新卒社員などに対して行います。
ディスカッションやワークショップを通じて、若手社員のパフォーマンスを向上させたり、初めて経験する社会人としてのマナーなどを教える研修が一般的です。
また、将来、マネージャー層の候補となる若手のリーダーシップを育成するためのコンサルタントも存在します。リーダーとしてのあり方、必要な知識などについて、若手社員に会得してもらうことを目的としています。
②:管理者やマネージャー層の人材育成コンサルタント
人材育成コンサルタントとして、若手ではなく、管理者やマネージャー層のトレーニングに強みを持つものもあります。
例えば、社員の離職率を下げ、社員定着率を向上させるためにどのようなマネジメント体制を整えたら良いのか、またどの様に若手のやる気を向上させ、成長させればよいのかといった手法などについてコンサルティングを行ないます。
メンバーが生き生きと仕事をしていて、なおかつ成果が出る強い組織を作るためのマネジメント手法などを学ぶことができます。
人材育成コンサルタントのコンサルティング手法3選
人材育成コンサルタントのコンサルティングにも複数の手法があります。
①:講義形式で学ぶ事ができる研修型のコンサルティング
最も多いのは、ビジネススキル、MBAの知識、マネジメントの知識などの研修を企業向けに提供する人材育成コンサルタントです。
研修対象は、内定社員、新入社員、若手、中堅、管理職、経営陣などで、将来の経営幹部の育成、社員のモチベーション向上、組織力の強化などを目的とした研修を行います
研修を通じて、短期間でノウハウを習得したいとお考えの担当者の方におすすめです。
②:通学・動画研修などのスクール形式のコンサルティング
社会人スクールといえばMBAなどがありますが、同様にスクール形式で社員を学習させることができるプログラムを提供するコンサルタントもいて、社員のビジネス知識を高めたいと考えている企業におすすめです。
スクール形式のものであれば月々1,000円から始められるところもあり、安価で役立つ知識を身につけることができます。
③:マネジメント手法や運用方法についての戦略構築コンサルティング
研修型や通学型ではなく、個々の会社の課題に合わせた戦略構築コンサルティングもあります。
KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)やOKR(Objectives and Key Results、目標と成果指標)、MBO(Management By Objective、目標による管理)など様々な目標管理手法があるなかで、自社に合っている管理手法はどれかなど、またそれらの管理手法を使って実際にどうすれば若手をマネジメントできるかなどについて組織の規模やメンバーに応じて、解決策を提示してくれます。
また中には、戦略構築から管理手法の運用フォーマット作成など実務を支援してくれるコンサルタントも存在します。
人材育成コンサルタントの基本的なコンサルティングのフロー
さて、人材育成のコンサルタントに業務を依頼した際にはどのようなコンサルティングフローになるのでしょうか。
基本的に、研修型やスクール型のコンサルティングでは、決まった講座があるので、その中から選択するというものが主流です。
一方、人材育成の手法について、戦略作成から実行支援を担当するコンサルタントの場合は、次のようなフローで進めることが多いです。
①目標設定
②戦略策定、実行計画の策定
③実行
最初に、経営的な課題を共有した上で、ゴールとしてどのような状態になっていればよいのか、会社のビジョンや売上目標などをもとにした目標設定を行ないます。
そして、その目標を達成するための具体的な戦略と実行計画を策定します。
企業の規模や社風などをもとに、どのようなマネジメント指標を用いるべきかについてもここで設定します。この戦略を立てるところまでで終わるケースもあります。
もし実行までコンサルティングを依頼するのであれば、定例面談や実際に社員へのヒアリングなどを行って、計画の遂行状況を確認します。
また、計画実行の妨げになっている課題の抽出と解決策の提案なども行ないます。
これらのPDCAを繰り返すことで、社内で人材を育成する仕組みが機能するところまでをコンサルティングによって支援をするというのが一般的です。
人材育成のコンサルタントを活用して、社員が育つ仕組みづくりを
業績や規模が急成長していくような企業では、会社の成長と同時に人材の育成も求められます。
ところが、良い事業モデルを持ち、収益構造がきちんと成立している成長企業でも、人材育成という部分では課題があるというケースが往々にしてあります。
継続的にビジネスを成長させていく、あるいは競合他社に対する競争力を維持するということにおいて、人材の育成は欠かせません。
社内に足りないノウハウについては、上手に外部のコンサルタントを活用することで、人材育成の仕組みを整えるようにしてみてはいかがでしょうか。