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なぜCSRなのか?企業が行うCSR活動のメリットと国内外の事例

2019.09.23

昨今、環境保全や自然保護といった環境活動や、文化支援、あるいは女性の地位向上や子どもの貧困対策といった、企業として事業活動を行う上での社会的責任を果たすCSR活動に取り組む企業が増えています。
企業はなぜCSRに取り組むのでしょうか。

本記事では、企業にとってのCSR活動のメリットと、国内外の事例をご紹介します。

 

投資家から見た企業の社会的責任【ESG】については、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

CSR活動とは

CSRのメリットと国内外の事例を紹介します。
CSRとは「Corporate Social Responsibility」の略で、企業の社会的責任と訳されます。

企業が会社の利益以外に、ステークホルダーである従業員、顧客、株主、投資家、取引先、その他社会全体に対して与える影響について責任を持つことをいいます。

CSR活動の3つのメリット

CSR活動は、企業の利益に直接貢献しないにも関わらず、なぜ多くの企業に導入されるのでしょうか。

そこには、以下のようなメリットが存在するからです。

CSR活動のメリット①:企業評価の向上

企業がCSRを通じて社会貢献をすることで、社会からの評価が向上するという側面があります。
社会的な評価が上がることで、ステークホルダーからの信頼も向上し、顧客とのコミュニケーションが円滑になったりといった効果が期待できます。

また、社会的信用度が上がることで同様の製品やサービスを販売する同業他社との差別化に役立つこともあります。

CSR活動のメリット②:認知向上や採用面での効果

地域の団体や企業、顧客を巻き込んだCSR活動を行うことで、自社企業の認知向上や製品の理解促進に役立つケースもあります。

CSR活動を通じてブランドイメージを向上させながら、企業としての認知が市場に広がっていくことで、間接的に企業の売上や利益につなげることができるでしょう。

またCSR活動は、その取り組み内容によっては多くの人に共感や親しみやすさを与えます。そういったイメージは採用面でも効果を発揮するでしょう。

CSR活動のメリット③:社内の部門を超えたコミュニケーション

CSR活動は部門を超えた全社的な取り組みになることが多く、推進プロジェクトを通じて、これまで関わりの薄かった部門のメンバー同士のコミュニケーションが活性化し、会社全体の共通意識や帰属意識が強まるメリットがあります。

また、横断的なコミュニケーションが生まれることで、今までになかったアイデアやイノベーションが生まれるきっかけを生むこともあるでしょう。

CSR活動【国内事例】

それでは、実際に、企業はどのようなCSR活動に取り組んでいるのでしょうか。
ここからはCSR活動の事例を見ていきたいと思います。

「水を生み出す森を育む」サントリーのCSR活動

「水と生きる」でお馴染みのサントリーホールディングス株式会社。「工場で汲み上げる地下水よりも多くの水を生み出す森を育む」ことを目指し、全国21か所で森を守り、育む「天然水の森」プロジェクトを行っています。

2003年に九州熊本工場の水源涵養エリアではじめた同プロジェクトですが、「サントリーグループ国内工場で汲み上げる地下水量の2倍の水を涵養する」という2020年目標を2019年のうちに達成するなど、成果を見せています。

Pepperを使った次世代教育を行うソフトバンクのCSR活動

ソフトバンクグループ株式会社は、CSR活動として2017年4月から3年間、全国17自治体の公立小中学校282校に約2,000台の人型ロボット「Pepper」や周辺機器を無償で貸し出しています。

これにより、次世代を担うロボットエンジニアやプログラマーの育成、またテクノロジーに関心を持つ人材を支援したいという思いがあるそうです。

子どもたちやその家族はこの教育プログラムを通じて、Pepperをはじめとするソフトバンクの製品、そしてその技術や革新性を体感することで、ソフトバンクやその事業に対する親近感や憧れを深めることになります。

CSR活動【海外事例】

次に、CSR活動をうまく活用している海外企業の事例を見てみましょう。

世界で500万人の女性を支援するコカ・コーラ

ザ コカ・コーラ カンパニー(The Coca-Cola Company)は、女性の活躍支援をCSR活動の重点分野の一つとし、2020年までに世界で500万人の女性を支援するプロジェクト「5by20」(ファイブ・バイ・トゥエンティ)を世界50か国以上で行っています。

女性がビジネスに参加することで経済的な影響力を高めると同時に、地域や社会のニーズに応えるという取り組みで、ビジネススキルや財務、資産管理に関する研修などの実務をサポートする学習機会を提供するほか、ビジネスに関する情報交換や相談が出来る場を提供し、コミュニケーション面でのサポートも行っています。

世界のコーヒー生産者の経済的支援を推進するスターバックス

スターバックス・コーポレーション(Starbucks Corporation)は、コーヒー生産地が直面する課題を解決し、世界中でコーヒー生産に携わる100万人を超える人たちの生活をより良いものにするため、コーヒー豆の調達に関連したCSR活動を行っています。

2004年に「コーヒー豆の品質がスターバックスの基準を満たしていること」(品質基準)や「適正な価格が生産者に支払われていることを証明できること」(経済的な透明性)などをガイドラインとする調達モデル「C.A.F.E.プラクティス」を導入すると、2015年にはスターバックスが買い付ける全てのコーヒー豆の99%が「C.A.F.E.プラクティス」やその他の認証プログラムの基準を満たす「倫理的な調達」(Ethical Sourcing)に成功しています。

CSR活動を通じて社会貢献と自社ブランディングを同時に達成しよう

本記事では、企業がCSR活動を行うメリットと、国内外の事例を紹介しました。

CSR活動は社会貢献活動ですが、事例からも自社や製品のブランディングにつながっていることが分かります。

CSR活動を開始し、継続するためには多くの人の理解と社会貢献に対する強い意志が必要となりますが、できる範囲からでもCSR活動に取り組む企業がこれからも増えれば、未来の社会に希望を与えられるのではないでしょうか。

 

投資家から見た企業の社会的責任【ESG】の事例については、詳しくはこちらの記事をご参照ください。

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