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INTERVIEW

メタップスが展開する働き方の多様化支援プロジェクト「re:shine(リシャイン)」とは?

2019.11.20

ファイナンス、マーケティング関連事業を主に手掛けるIT企業・メタップスはこのほど、働き方の多様化支援プロジェクト「re:shine(リシャイン)」をスタートしました。

エンジニアを中心に、フリーランスとして活動中の人と、人手不足に悩む企業とのマッチングを行うほか、一定の実績を積むと「re:shine」と雇用契約を結ぶという選択も可能。正社員として社会保険や厚生年金など会社員が受けられるメリットが享受できる一方で、時間的制約や出社義務がなく好きな仕事ができる“フリーランス型正社員”として活躍することができます。

このような今までにないプロジェクトを発案したのは、同社で長らくエンジニアとして活躍してきた阿夛浩孝(あたひろたか)さん。発案したきっかけや目指す将来について、詳しく伺いました。

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メタップスのロゴです。
株式会社メタップス
開発グループ マネジャー 阿夛 浩孝 氏

鹿児島県出身、鹿児島工業高校卒業後、溶接工へ。その後、自社コミュニティサービスの営業職からエンジニア職へ転向。2012年にメタップスに参画し、リワード広告システムの運用/保守、CPI,CPC広告プラットフォームの新規開発、2014年からはアプリデベロッパー向けの分析サービス、メタップスアナリティクスの立ち上げ。その後、2018年9月からフリーランスとフリーランスを活用したい企業向けマッチングプラットフォーム「re:shine」の企画、立案、立ち上げ、2019年9月にオープンβとして公開、正式リリースに向け準備中。

フリーランスが安心して働けるような保障の仕組みを作りたい

――「re:shine」はフリーランスのIT人材と企業をマッチングするだけでなく、「フリーランス型正社員」として貴社に所属する選択肢も得られるという、今までにないプロジェクトですね。発案されたきっかけは何ですか?

創業間もないメタップスにジョインして7年が経ちますが、1年半ほど前、一度フリーランスエンジニアとして独立することを検討した時期があります。その時にフリーランスについていろいろ調べたのですが、知り合いづてに自分の好きな仕事を手掛けられそうだと思う一方で、社会的な保障が受けられない、ローンやクレジットカードの審査において不利になる…など、フリーランスならではのデメリットも感じました。

私自身、家庭を持っているので、社会保険や厚生年金などの保障はできれば確保しておきたい。フリーランスを対象にしたそういうサポートがないか探してみましたが、見つけられませんでした。
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一方で、企業においてフリーランスエンジニアの存在はなくてはならないものになっています。実際、当社の中でも業務委託契約で開発に関わってくれているフリーランスの方は右肩上がりで増えています。

これからますます増えるであろうフリーランスが会社員と同等の保障を受けながら、自由に働けるサービスを作れないだろうか?と考え、当社の代表に相談したところ、「うちでやってみたらいい」と。当初は自ら起業する方法も考えましたが、メタップスというブランドを活用してサービスを広く知らしめることができるのはメリットが大きいと考え、このプロジェクトを始動させました。


――現在は事前登録者を対象にβ版を運営し、正式オープンの準備中にあると伺っています。クローズドながら実際にサービスを始めてみて、どんな手ごたえを持っていますか?

フリーランスの方の事前登録を募った際、予想を超える登録者が集まり、このようなサービスの必要性を実感させられました。

その際、フリーランス側のニーズをつかむために100人近い方とビデオ面談をしましたが、仕事が継続的に得られない、社会的な保障がない、病気や妊娠・出産、介護中の保障がないなど、皆さんいろいろな不安を抱えていることがわかりました。
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現在は、まだ企業側にはオープンにしていないため企業側の反応はこれからですが、「re:shine」のサービス開発を始め当社の開発案件をいくつか手掛けていただく中で「今、人材リソースがほしい」というときに非常に利便性の高いサービスだと感じています。

当社は新しいサービスをどんどん生み出している会社。人手が足りないとき、これまではフリーランス専門エージェントや採用媒体を利用していましたが、採用までには時間がかかり迅速な動きが取れないというジレンマがありました。

しかし、「re:shine」を活用すれば、プロジェクトに合った登録者に直接声をかけることができるため、契約に至るまでの時間を大幅に短縮できます。さらには、登録者がチーム単位でプロジェクトに参加することで、やりやすいメンバー編成でサービスを作る、なども可能になると感じています。

フリーランスと企業が双方向でコミュニケーションできるプラットフォームに

――サービスの本オープンの際は、登録条件を設ける予定ですか?

特に登録制限を設ける予定はありません。「re:shine」で実績を積んでいただいた後は、スキルと経験から適正な案件単価を算出し、オープンにしたいと考えています。

登録者側は、登録された開発・運用案件の中から自分の好きな、得意な案件を選ぶことができますし、受注金額の目安と見比べて、納得して受注ができます。企業側は登録者が公開している実務経験やワークスタイル、稼働状況、人日単価を見てオファーを出すことができます。
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また企業側からすれば、単発の案件をお任せすることで、登録者のスキルや経験の「本当のところ」がわかるというメリットもあります。

レジュメだけではその方の本当のスキルはつかめませんし、エージェントを通すと「エージェントに支払う料金」と「エンジニアが受け取る料金」に差が生まれてモチベーションを左右することがありますが、実際のスキルを見て判断でき、中間マージンを取られることなくオファーすることが可能です。お互いの条件が合えば、もちろん正式に雇用契約を結んでいただくこともできます。

このような、「双方向でコミュニケーションが取れる仕組み」はまだ確立されていません。登録者からすれば、自身の公開情報を最新にしておかないと希望するオファーが届きませんし、企業も自社の情報をできるだけオープンにしないと人材が確保できません。双方がフラットに、適正な方法でやりとりができるのは、「re:shine」ならではだと自負しています。

なお、IT系を中心に社員の副業を解禁する企業が増えていますが、副業先を模索しているエンジニアにも役立つサービスだと考えています。「re:shine」を活用すれば、案件を探す負担が軽減できるうえ、磨きたいスキルに沿って案件を選ぶことも可能です。

「フリーランス型正社員」として働くという道も

――「一定の実績を積むと『re:shine』と雇用契約を結ぶという選択も可能」とのことですが、これはどのような仕組になりますか?

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「re:shine」に登録いただき、ある程度の実績を積んでいただいた後、ご本人の希望があれば面談の上、選択していただけるというものです。「すべてのフリーランスの方に正社員と同等の保障を」という思いで着手したプロジェクトではありますが、雇用契約を結ぶことになる以上、現段階ではまだ「誰でも」というわけにはいかないため、このような基準を設けることになりました。

雇用契約を結んだ後も、勤務時間や場所は自由。当社への出社義務もありません。「フリーランス型正社員」として好きな仕事を手掛けながら、社会保険や厚生年金等、会社員が受けられるメリットがそのまま受けられるため、安心して働くことができます。現在フリーランスとして活躍している方はもちろん、フリーランスを検討している会社員にとっても心強いサービスだと思います。

開発現場での人材不足を解消し、“複”業するエンジニアを支えたい

――「re:shine」でどんな未来を実現したいのか、今後の目標を教えてください。

少子高齢化などの影響で、日本の労働人口は減少傾向にあります。その中、エンジニア人口は増えつつあるものの、クラウドなど開発インフラの整備が進んだことで、WEBサービス・アプリ開発のハードルが下がり、サービスが増え続けています。サービス開発・運営などに関わるプロフェッショナル人材は限られているため、エンジニアひとりが同時進行で複数のプロジェクトに関わるケースは必然的に増えるでしょう。

人材は限られているがサービスは増え続ける…このギャップを埋め、支える基盤を「re:shine」が作ることで、多くの企業を人材面から助け、エンジニアの複業化をサポートしたいと考えています。フリーランスでも臨機応変にさまざまなプロジェクトに参加でき、スキルを磨きながら、チームとしても働ける「個々人に合った“働く”の形」を提供し続けるのが、「re:shine」の理想の未来形です。
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text: 伊藤理子
photo: 石原敦志

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